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VENEZIA
    2001.7.25〜26

 

ラグーナ(潟)に浮かぶ、大小あわせて100以上の島々から成る。
それが水の都ベネツィア。
「アドリア海の女王」と呼ばれた歴史。
世界のどこにもない
ベネツィアだけの美しい風景、文化の数々。
運河に浮かぶゴンドラ、
仮面をつけてのカーニバル、
美しいガラス製品。
ベネツィアは、人々にロマンチックな思いを抱かせます。

そのとおりのホントに素敵な街でした。

 

        運河


         船の信号

  
       縦横無尽に走る運河
   奥に見える白い橋が「ためいき橋」 
  ベネツィアの街中には、車が1台も走っていません。というより走ることはできません。ゆえに移
動手段は船か徒歩。中でも船はベネツィアの重要な交通手段で、普通でいうところのタクシーもバスも、もちろん自家用車さえも船です。
そのベネツィアの大動脈にあたるのがカナル・
グランデ。サンタ・ルチア駅やバスの駐車場からはそれぞれの船に乗って、このカナル・グランデを進みます。
で、大動脈ゆえにあるんですよね〜、信号が。
最初、なぜ船が止まったのか分からなかったのですが、上を見上げると運河の上にこのような
信号が。ホント道路なんですよね〜。

そのカナル・グランデをぬけるとサン・マルコ湾
へ。まぁ、運河と言ってしまってもいいような感じなんですが、やはり海。そこを抜けていく感じは
非常に爽快でした。ただ暑いの何のって。
外が見たいばっかりに、屋根のないところに座ってるから〜(^0^)

そして、そのままホテルの船用入り口に横付けし、船からホテルに入りました。たったこれだけ
のシチュエーションですが、ベネチィア〜♪と妙
に嬉しくなりました。
そして、このホテルがまたイカしてるんです。
といえるのはいい部屋だったからんですが、部
屋のサイズ、ベッドやサイドテーブル、バスルーム…ぜ〜んぶ部屋ごとにちがうんですよね。カーテンもちがうから、部屋の印象がすごくかわる。
ツアーのメンバーとお部屋探検をしましたよ。
こういうところもヨーロッパ風なんですよね〜。中庭もとても綺麗で、喜んで写真とってたら、ホテ
ルの方がわざわざミニ噴水出してくれました。

 

      ドゥカーレ宮殿


  ドゥカーレ宮殿はベネツィアの政治・経済・文化の中心地でした。現在は博物館となっています。
謁見の間、上院議員の間へつながる階段は黄金階段と呼ばれ天井が純金で飾られています。謁見の間と上院議員の間を隔てている壁には1つの振り子で表裏両方の部屋に使える2つの時計というものがありました。そうすると片方右回りで、もう片方は左回りになるんでは?と思った方ーその通りです。でも、当時は地動説全盛の世の中。全然問題なかったそうです。

そこを抜けると裁判所があります。裁判所へつながるところにある階段は、ホント質素なもの。庶民用階段は全く飾り立てていないーその差がよ〜くわかりました。
この裁判所の中には秘密の扉があり、そこから牢獄へ続く階段があったそうです。裁判で有罪になったら、その部屋から牢獄直行だったんですね。

この宮殿内には武器も展示されていたんですがその中でおもしろいものが。それはヨーロッパ最古の機関銃。20連発のものだったそうですが、作ったことはいいけど一度も利用されなかったそうです。理由は…90kgもの重量があり、持てなかったということ。
その先に国会議事堂がありました。ここはヨーロッパ1の大広間といわれる部屋で、52m×26×13mの部屋には1本も柱がありません。この部屋は船底天井になっており、屋根の重さがすべて壁にかかるようになっているそうです。ゆえに壁の厚さが1m!ただ、これだけの部屋だから平面部分も非常に広いのですね。だからこその世界最大の絵画も飾れるというもの。部屋中絵だらけなのですが、中でも2300人のモブシーンの描かれた180m平方の絵画は圧巻でした。

そこから我々が向かったのは牢獄。ドゥカーレ宮から牢獄へ行くには、かの有名な「ため息橋」を渡ります。その窓から見えるベネチィアの風景が最後にみえる外の景色ということで、ここを連れられていく囚人たちがみなため息をこぼしたということで名づけられました。ちなみにため息橋は右側を通る時は裁判所から牢獄への道、左側を通る時は牢獄から処刑場への道。いずれにしても外の美しい景色から考えると、ため息もつきたくなるでしょう。

さて、ドゥカーレ宮での最後の驚きは1階の床。大理石の床なのですが、海の波のように自然に波打っている感じなんです。これがベネチィアの最大かつ深刻な問題である地盤沈下の結果だそうです。宮殿は大理石で作られているため、その重さに耐えられず、こうやって徐々に沈んでいっている。
この地盤沈下を防ぐための根本的な解決法はまだ見つかっていないそうですが、願わくばこんな美しい街が海に沈んでしまうなんてことがないようにー。

 

   サン・マルコ広場&サン・マルコ寺院

ビザンチン様式とは?
バシリカ(集会所)に大型ドームを設け、モザイク(さまざまな色つきガラスで模様をつくる)で装飾する。東方の影響を受けた豪華絢爛たる様式。

  ナポレオンに世界1美しいサロンと絶賛された広場。写真正面の建物がサン・マルコ寺院で、その左手にドゥカーレ宮があります。ここからずっと左へ進むと海に面していますが、そこに2本の柱がたっています。昔はその間で処刑が行われていたそうですが、今は海側から歩いてくる時の目印になっています。

この広場には人も多いが、とにかくハトが多い。
ハトのえさなども売られているんですが、こんなにハトを見たことないぞ〜というほどのハト、ハト、ハト。平和のシンボルといわれているから大事にされているんでしょうが、びっくりです。
広場の右端に見える茶色の建物が鐘楼。102mあり、中にはエレベーターがあるのでベネチィアの風景を見るには最適の場所だそうです。私は超絶高所恐怖症ゆえ、心を惹かれるものもなかったのですが、時間がなくて登れなかったことを心から悔しがっていたのは、同行の友人でした。

サン・マルコ寺院は金箔と色つきガラスの絵画
(モザイク画)に彩られた美しい寺院です。黄金の寺院とも呼ばれているそうです。創建は9世紀で
10世紀に火事で焼失して、建て直されていますがいずれにせよ1000年前の建物です。ビザンチン様式の建物の傑作といわれます。
余談ですが、この建築様式の流れというものをこのイタリア旅行中に実地で検分でき、勉強になりました。じゃなかったら何のことかちぃっとも分かりませんでしたわ。

 

     ベネツィアの文化


        ベネツィアン・グラス


        ベネツィアン・マスク
  ベネツィアといえば、まずはゴンドラでしょう。
大体がサン・マルコ湾ぞいに乗り場があります(内部に乗り場があるところもありますが)。そこから4〜5人ずつが1艘のゴンドラに乗り込み、ベネツィアの内部を走る小運河(リオ)をめぐります。もう、船好きの私にはたまりません♪
ゴンドラを出している会社(?)はいくつかあり、大体がユニフォームのような感じで衣装を着ているので分かります。でも、やっぱ後ろにリボンのついた帽子にボーダーTシャツ、腰にはサッシュベルトといういでたちが一番似合ってるなぁ。私が乗った船の船頭さんは普通の格好でした。あちこちで運河めぐりしてますがやっぱこれぞ本場!ですね。
ただ、やっぱいただけないのは運河に浮かぶごみ。聞いていたほど臭くはなかったんですが、やっぱり生活運河ですからね、ごみが非常に気になりました。

そして次に有名なのが、ベネツィアン・グラス。この美しさはホントうっとりです。ただ、いいなぁと思うものは高い!財布の紐は緩める時は緩めてもいいとは思うんだけど、今回の旅行は締めっぱなしだったーいいのか、悪いのか。
この写真のようなセットを購入しますと、日本円でも6桁の金額はらく〜にします。それだけの値打ちのあるものだとは思うのですが。ただ、庶民の私はそれを使用することは怖くてできませんわ。で、結局買ったのはガラス細工のネックレス。これが欲しかったのだから満足なんですけど。
ベネツィアングラスというとやっぱりこの赤がまず最初に思い浮かぶと思いますが、赤でも微妙な色のちがいがあったり、その他の色もあったり、見ているだけで飽きないです。
ちなみに赤を出すためには金を、緑を出すためには銅を、青を出すためにはコバルトを、水色を出すためにはコバルト+銀、紫を出すためにはマンガンをガラスに溶かし込んでつくっているそうです。で、最古のベネツィアングラスは紫色から始まったということです。

そしてベネツィアン・マスク。ホントはマスケラというそうですが、カーニバルに使うお面です。2月〜3月に行われる、このベネツィアのカーニバルは数あるカーニバルの中でもいちばん有名ですが、それはこの中世風の仮装のため。
ベネツィアの街にはこういったマスケラの店がいっぱいあります。ほんとにカーニバルで使えるものから、装飾品としてのものまで千差万別。見ようによってはちょっと怖い感じもしますが、好きなんだな、私はこういうの。で、ちゃんと使える羽根付きの仮面なんぞ買っちゃいました(^0^)羽が折れないようにスーツケースに大事にしまって…。しかしそれこそどこで使うんだって感じですね。でも、いいの。好きだから。


私はこのベネツィアのホテルが一番気に入ったのですが、なんといってもその立地のよさ。サン・マルコ湾に面して建っているため、ホテルの目の前にサン・ジョルジョ・マジョーレ教会が見えるのです。
そして、サン・マルコ広場までは歩いて5〜10分ぐらい。このサン・マルコ湾沿いには観光客用の小さなお店がいっぱい軒を連ね、夜遅くまで営業しています。夕食後の散歩にここをぶらぶらするのは、非常に楽しかったです。
ツアーによっては、ベネツィアの中でなく、駅の方(本土側)に泊まるというのもあるらしいんですが、これは絶対内部に宿泊するのをオススメします。

夜間ふらふら散歩していても、やっぱりいるのは観光客ばかりなので、それほど身の危険を感じるというものでもなかったし…これが他都市じゃそうはいきませんでしたからね。


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